"Cardigan"

"Cardigan"

ことニットにおいてハンドメイドであることは高く評価されていると思う。手間と時間をかけて、機械では編むことのできない複雑な編みをしているものが多いからだろう。

では、機械編みのものは手編みのものと比べて劣っているのだろうかというと一概にそうということではない。ハンドにしかできないことがあるように、機械にしかできないこともあるもの。

デザインは別であるものの、同じ原料を使用して制作された手編みと機械編みの2つのニット。洋服というフィルターを通した時、どちらが寄り添いやすいものかという観点でもものを評価することができる。突き詰めて制作したものの圧倒的な雰囲気はそのものにしか出すことができない。ただ、そのものは手にすることが恐れ多くなることすらある。

他のどこにもない、でもどこか身近に感じることができるもの、このカーディガンはそういった印象なのかもしれない。

甘く撚られたロービング糸は驚くほどの軽さを持ち、ウールの原料そのままを編み立てたような佇まい。

さらに特筆すべきは、ボディと袖の下半分。非常に細く繊細な糸でざっくりと編まれているこの部分はステンレス製の糸を使用。

ほぼ耳にすることのないステンレスの糸。シルクと撚り合わせた特殊な糸は見たことのない、触れたことのないような質感。元は金属なので耐久性も。

ボタンには凡そ100年前のデッドストックナットボタンを使用。この細かな付属等からもどことなく古き良きものの雰囲気を漂わせるのでしょう。

スタイルとしてはカウチンの様にアウター感覚で様々な洋服の上から着用して頂ければ新しい見え方になるのではないでしょうか。

機械編み=量産型のニットというイメージを十分に覆すアイテム。店頭ではフルハンドニットのプルオーバーもご覧頂けるようにしていますので、是非見比べて頂ければ。

 

"Cardigan"