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"Bicolour Pullover"

"Bicolour Pullover"

"質"が良いものとは何だろうか。それは恐らく人によって様々な答えがあるはず。肌触り等の着用感に、使用している素材に、縫製等のテクニックにと考え方は多岐に渡るだろう。その全てが詰まっているものがあるとしたら。それは誰が見ても質の良いものになり得るのではないか。洋服に係るあらゆることを熟知しているからこそ制作することのできるアイテム。定番として伝え続けたい私達にとっての本当に質の良いもの。 "Bicolour Pullover" 見た目には非常にシンプルなツートーンのプルオーバーニット。 まずは素材から。上部はカシミヤ、下部はウールとカラーだけではなく素材も異なるもので構成されたアイテム。更には、カシミヤ部分はミラノリブ、ウール部分は天竺編みと編み方も変えて制作されております。非常に度を詰めて編み、しっかりとした質感になるミラノリブ。通常のカシミヤニットは甘く編無事でカシミヤ特有の柔らかな肌触りを出していますが、その真逆。 一般的に上質なもの、高価なものとされるカシミヤ。度を詰めて編むということは使用する糸の量も勿論増えるということ。大袈裟ではなく、このカシミヤ部分だけでニット一着は編めてしまうかも。着用を重ねる毎に目が開いていき、カシミヤ本来のふわっと柔らかな肌触りをお楽しみ頂ける様になっていくので、つい手に取ってしまうアイテムになるのではないかと。 ウール側は天竺編みでカシミヤ側とは異なり、柔らかな質感に。触ってみるとウールとカシミヤ、逆に感じる方も多いのではないでしょうか。 そして縫製も職人の手作業の工程を入れなくてはならないリンキング縫製で制作。切って縫い合わせるだけのものとは違い、手間も時間もかかる縫製ですが、伸縮性や形崩れといった面において非常に優れた機能性を持つものになります。細かな部分ではありますが、長く着用頂ける様にという想いの伝わる仕様。 左右の袖付けを変えることでデザインとしてのアクセントを。シンプル過ぎても物足りない、逆にデザインを盛り込み過ぎてもデイリーに着用できない。この少しのアクセントがブランドらしい定番たらしめる所以だと感じられるのでは。  気まぐれにカラー展開を増やしており、色違いでも持っておいて頂きたいと思える秀逸アイテム。次は何色が出て来るのかなんていう楽しみも感じて頂けるのではないでしょうか。 ブランドらしい定番。簡単な様で一番難しいアイテムなのかもしれません。"質"をとことん突き詰めた自信の一着を、是非ご体感頂ければ幸いです。 "Bicolour Pullover(White×White)"  "Bicolour Pullover(Black×Black)" "Bicolour Pullover(White×Black)" "Bicolour Pullover(Light Green×Green)"

"No Collar Jacket"

"No Collar Jacket"

時間をかけて作られたものに魅力を感じるのは何故なのだろう。ただ単純に時間をかけるというわけではなく、自分が目指しているものにする為には時間が掛かってしまうというのが殆どだろうが、そうして長い時間をかけたものには言い表し難い魅力が宿っている様に感じる。 全てのことが便利に、効率的にできる様になった世の中。あえて時間をかけずとも、それなりの物は作れてしまう。ただそれはそれなりの物でしかなく、先に言った魅力というものは感じることができないだろう。感覚的な話なのかもしれないが、洋服にとって感覚は非常に重要な要素。この洋服を見て、何か魅力的に感じると思ってもらえれば。 ノーカラーで仕立てられたジャケット。ジャケットと言えど、堅苦しさはなくブルゾン感覚で着用できるアイテム。 何と言ってもこれはこの生地。旧式織機(ションヘル)を使用して織り上げられたオリジナルジャガード。日本にも現存1,2台という非常に希少な織機。 単に古いから良いという話ではない。生産の効率化が求められる現代において、人の手を殆ど介さず自動で生地を織ることのできる織機が増える一方で、手間と時間かかる旧式織機は衰退。扱う職人によっても、織り上がりが異なるほど扱いの難しい機械は、製品の均一化が図られる現代では居場所を失っていくのも理解できる。 ただこの人の手を介して、時間をかけることでしか出せない風合いというものもある。糸に余計なテンションをかけずに織り上げていく生地には、いい意味での歪さがあり、柔らかく仕上がる。現代の機械ではやはり出すことのできない表情。 前述の通り、そもそも織機自体の数が非常に少ないこと、また職人の手を介して織り上げられる物だが、この織機を扱うことのことのできる職人も少ないことから、製作することのできた生地を極小。メインの生地でありながら生産できた数量も極少量。 ウール、コットン、シルクを混紡した生地には心地の良い艶感がある。嫌味のない、それでいて上品且つどこか古めかしさのある生地感。 直線的なデザインの多い現代において、曲線を多く使用しているのも一つの大きな特徴。前立てや袖口をメインに随所に曲線的なデザインを取り入れブランドらしさを表現。 またテーラードジャケットの芯として使用される毛芯を大胆に表に。さらにハンドステッチを入れ、生地のアナログ感とリンクする様なデザインに。 フロントに入る玉縁ポケット、よく見ると通常のものよりだいぶ細く仕上げられています。この様な一見気付き得ない細かなところにも拘って、丁寧に制作されているのも大きな魅力。 勿論、着用した時の機能面も申し分なし。動かしやすいアームは袖の計算されたパターンに加え、背面に入るアクションプリーツから成るもの。 あえてボタンホールの糸を未処理にすることで、洋服が作られたありのままの姿をイメージ。綺麗に仕立てられた洋服に荒削りに移るそのデザインが絶妙なバランスを生んでいる。 近日中に展開される同生地のパンツとセットで着用しインパクトあるスタイルも良し、個の力が強いアイテムなのでジャケットをメインに据えて他をシンプルに抑えて、際立たせての着用も良し。合わせを楽しんで着用頂きたい。   このアイテムに限らず、じっくり時間と手間暇をかけて作られる洋服。その価値を自身の目を通して感じて頂ければ幸いかなと。 "No Collar Jacket(Orange×Green") "No Collar Jacket(Orange×Navy")

"Bicolour knit pants"

"Bicolour knit pants"

シーンや気分によって装いを変えることは大切なこと。装うというのは自分の気分を上げる重要な意味を持っている。 普段リラックスした雰囲気で洋服を着ている人がビシッと決めた時の格好良さ、また逆も然り。 このパンツはブランドにとってのそんなギャップがあり、抜け感のあるアイテム。時には抜けのあるスタイルを組むことが、より一層普段の締まったスタイルを格上げしてくれる。 勿論、普段からリラックスしたものを好む方にも是非一度履いてみて欲しい。上質な素材を使用したリラックスパンツ、病みつきになることでしょう。 ウール×カシミヤをバイカラーで編み立てたニットパンツ。 ウール部分は天竺編み、カシミヤ部分はミラノリブとカラーだけではなく編み方そのものにも変化を加え、異なる表情を楽しむことのできる一本。 ウエストやヒップがシビアなサイズ感で制作されるスラックスとは違い、ゆとりを持たせゴムと紐で調整するイージータイプ。 腰やヒップを決めることで綺麗な足のラインを出すスラックスに対し、こちらは生地の重みでストンと落とし足回りを綺麗に見せるような印象。 裏地は無いものの上質な素材使いにより肌触りも良好。むしろそのまま触れたほうが気持ち良いのではと思えるほどの柔らかな質感。 綺麗なコートのインにセットアップで着用して、どこか抜け感のあるスタイルが気分ではあるかと。着用時のリラックス感はありながら、上品さはしっかりと出してくれるのが生地使いの妙。 ブランド的リラックスウェア、是非ご体感頂きたい逸品です。   "Bicolour knit pants(Purple×L.Blue)" "Bicolour knit pants(Navy×White)" "Bicolour knit pants(Navy×Navy)"

"Cardigan"

"Cardigan"

ことニットにおいてハンドメイドであることは高く評価されていると思う。手間と時間をかけて、機械では編むことのできない複雑な編みをしているものが多いからだろう。 では、機械編みのものは手編みのものと比べて劣っているのだろうかというと一概にそうということではない。ハンドにしかできないことがあるように、機械にしかできないこともあるもの。 デザインは別であるものの、同じ原料を使用して制作された手編みと機械編みの2つのニット。洋服というフィルターを通した時、どちらが寄り添いやすいものかという観点でもものを評価することができる。突き詰めて制作したものの圧倒的な雰囲気はそのものにしか出すことができない。ただ、そのものは手にすることが恐れ多くなることすらある。 他のどこにもない、でもどこか身近に感じることができるもの、このカーディガンはそういった印象なのかもしれない。 甘く撚られたロービング糸は驚くほどの軽さを持ち、ウールの原料そのままを編み立てたような佇まい。 さらに特筆すべきは、ボディと袖の下半分。非常に細く繊細な糸でざっくりと編まれているこの部分はステンレス製の糸を使用。 ほぼ耳にすることのないステンレスの糸。シルクと撚り合わせた特殊な糸は見たことのない、触れたことのないような質感。元は金属なので耐久性も。 ボタンには凡そ100年前のデッドストックナットボタンを使用。この細かな付属等からもどことなく古き良きものの雰囲気を漂わせるのでしょう。 スタイルとしてはカウチンの様にアウター感覚で様々な洋服の上から着用して頂ければ新しい見え方になるのではないでしょうか。 機械編み=量産型のニットというイメージを十分に覆すアイテム。店頭ではフルハンドニットのプルオーバーもご覧頂けるようにしていますので、是非見比べて頂ければ。   "Cardigan"

"Sweat shirts"

"Sweat shirts"

自分自身が洋服を好きになってから一番袖を通していると言っても過言ではないスウェットというアイテム。 一口にスウェットと言っても様々な素材、シルエット、デザインがある。 無地のものもあれば、プリントものもあったり、単色のものから配色のものまで挙げればキリがない程。 なぜ自分がここまでにスウェットというアイテムに魅了されているのか。 何か不思議な魅力があるからという非常に抽象的な言葉でしか表現ができない。 元を辿れば運動着、それが現在ではファッションの中でポジションを確立している。これは恐らく自分以外の多くの方がこの魅力に取り憑かれた結果だと思っている。 ヴィンテージからデザイナーズまで数多のスウェットを手にして、着用してきたと自負している自分にとってのまた新たな出会いがこのスウェット。 一見シンプルなデザインではあるが、素材にはシルバーフォックスを混紡。コットンベースでありながら着用時にも見た目にもしっかりとした温かみを出している。 よく見れば左右非対称の袖付け。長く着用するものはこのワンポイントさえあればしっかりとお気に入りの位置にいてくれる。 リブもウールを使用したオリジナル。起源を辿ればウールで作られていもの、どこか新しさの中に古き良き時代を感じれるのはこういったところなのだろうか。 素材使いに加え、裏起毛にする事で、その温かさは抜群。シルエットも時代に媚びないすっきりとした仕上がり。 是非一度手に取って、着用してほしい。これがスウェットを持つ一着目という人はある意味では羨ましさを感じ、ある意味では他にいくことのできない寂しさすら感じてもらえるのではないだろうか。 "Sweat shirts"

AW22 "drop"

AW22 "drop"

"drop"   AW22のテーマであるこの言葉について考察してみようと思う。   一般的に落ちる、滴るの様な意味合いで使われることが多いこの言葉ですが、今回は"そのまま""放置した"と言う意味合いでこの言葉を捉えている。   この意味合いは決して良い意味で捉えられる様な言葉ではない様に思う。そのままにされたり放置されたりしたものは汚れていたり黴びていたり。しかしながら今回はこの言葉を美しいもの素晴らしいものと捉えている。   人においてもそうだ。そのままにしたり放置していれば、人は老いが表に出て、若い時の見た目とは全く別のものとなっていく。それを人は劣化と言い、そうならないよう、様々な思慮を巡らせながら劣化を回避していく。ただ、劣化というものはそんなに醜いことなのだろうか。   全てが完璧に計算され、取り繕われたものが1番美しいことなのだろうか。古いということが新しいことに全て劣っていることなのだろうか。人が歴史を重ねてきた上で作られ、今は使われていないもの、機械的で均一なものではなく、不均一ながらもどこか美しさを感じるもの、全てが便利になったこの時代、不便であること、そのこと自体の格好よさを感じるもの。   全てが新しく、綺麗に整えられたもの。そこには確かに魅力があるのかもしれない。ただ今自分達が触れているものが元はどういったものであったのか、当たり前の様に進化する技術を鑑みて、手を加えずそのままにすることは美しいものではないのか。   今というこの時代から元来まで、深掘りして見える古さと新しさを同時に感じることができる洋服。今シーズンの洋服はその様なコレクションではないかと感じています。   ブランドが作るありのまま、そのままの洋服達を是非ご覧頂ければと思います。   2022 Autumn&Winter   "drop"   comming soon...